未来に先回りする思考法 / 佐藤航陽

mirai

メタップス佐藤さんの頭の中を知れてとても面白くて勉強になった。
個人的に今年一番面白かった一冊。以下メモ。

テクノロジーには「1つの発明が次々に他の発明を誘発し、結果として変化のスピードが雪だるま式に加速していく」

テクノロジーの3つの本質
・人間を拡張するものであること
・いずれ人間を教育しはじめること
・掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと

人間は課題を解決するテクノロジーを発明します。そして、時を経るにつれそのテクノロジーは社会構造に深く組み込まれていき、いつしかそのテクノロジーの存在自体が人間の精神や行動を縛るようになります。


インターネットが様々なデバイスとつながっていくこと、それはこれまでデータとして計測できていなかったあらゆるデータの収集が可能になることを意味します。そしてその延長線上にあるのが、「意思決定の省略」です。

人間の目で見るとなんの共通点もない事象も、データという形で分析してみると驚くほどシンプルな法則性に基づいています。人間は、思っている以上にパターンの塊なのです。

ガイア理論
地球と地球上に生きる全ての生物をひとつの巨大な生命体と捉える理論

ユーザーにとって最高の価値を提供しようとすれば、最も安く、最も速く、最も快適に、最適化されたサービスを提供し、ニーズを満たすことが求められます。「ユーザーが望むニーズ」と「現在の技術で実現できること」の接合点を突き詰めていけば、そこにバラエティはあまりなく、多くの場合その未来像は似たものにならざるをえません。
同じ場所を目指して登っていれば、意識しようがしまいが、いつかは競争することになる。
その意味ではすべての企業は最終的には競争することを運命づけられています。

今の時代に当然とされているものを疑うことができるという能力は、未来を見通すうえで重要な資質です。

人間の欲望には際限がないという前提に立ち、その性質を活用して経済を発展させていこうとするのが資本主義の本質です。

テクノロジーによる効率化は労働者にとっての収入を減らす可能性があるのと同時に、消費者に対してのコスト削減というメリットももたらします。

生物は基本的には怠け者で、より快適でより楽な道を選びます。それを少しずつ可能にしてきたのが、テクノロジーの歴史でした。そのテクノロジーの流れの終着点は、なんでもしてくれる分身になるでしょう。

パーソナライズは利便性をもたらす一方、行き過ぎれば新しいものとの出会いをなくしてしまう可能性があります。過去の行動から推測される個人の好みにとことん合わせていくと、本来ならあったはずの偶然の、出会いが排除され、選択技を狭めてしまう

システムは膨大なデータを学習していくことで、私たちには因果関係がわからないようなパターンさえ認識できてしまっていたのでした。

現時点ではシステムが過去の情報から導き出す合理的な考えが、長期的にみれば必ずしも合理的ではない

人々の持つ価値観が切り替わるタイミング、それは技術の実現する利便性が、人々の抱く不安を上回った瞬間です。

既存システムが今後どうなるかを考える際には、それがなぜ生まれたかという原理に立ち返り、現在もそれが最適解かを検討する思考法が有効

現状をひたすら効率化し続けることは、目的地への近道を探すことを放棄した思考停止の状態。

未来を予測するために重要な3つのこと
・常に原理から考える
・テクノロジーの現在地を知る
・タイミングを見極める

目標の達成を阻んでいるのは、実は人間の感情というフィルタだったりする。

一回一回の成否に一喜一憂せず、パターンと確率が認識できるまで「実験」だと割り切って量をこなすことが重要です。

構築できる「ロジック」は、その人がかきあつめられる情報の範囲に依存するという危うさをはらんでいます。

誰がいつ実現するかは最後までわかりません。しかし、何が起きるかについては、おおよその流れはすでに決まっています。人が未来をつくるのではなく、未来のほうが誰かに変えられるのを待っているのです。適切なタイミングでリソースを揃えた人間が、その成果を手にします。